ねむようこ先生による「人外専門ホテル」のツバメ屋ホテルで働く女の子の物語。
あらすじ
人外専門のツバメ屋ホテルは、人間以外のお客様を1日1組限定で受け入れるホテル。
ひょんなことからツバメ屋に迷い込んだみちるは、このホテルのお客様が「見える」という理由で客室係として働くことになる。
お客様の願いを叶えるために、ホテルの従業員が頑張っておもてなしをする、ほのぼのお仕事系ファンタジー。
登場人物
雲野みちる(うんのみちる)
明るく人当たりの良い性格で、おっちょこちょいな一面も。
勤めていた職場が倒産して、次の職を探している時に偶然ツバメ屋にたどり着く。
「住み込みで3食まかない付き」という言葉に惹かれてツバメ屋の客室係として働き始める。
女将さん
ツバメ屋の女将で、瑞希の母親。
掴みどころのない性格だが、みちるには優しく仕事を教えてくれる。ベリーダンスが趣味。
瑞希(みずき)
女将さんの息子で、ツバメ屋の料理人。
ぶっきらぼうな態度で言葉遣いも荒いが根は優しい性格。
たまたまツバメ屋に迷い込んだみちるをスカウトする。
大女将
ツバメ屋の大女将で、瑞希の祖母。占いが得意。
茶々丸
ツバメ屋で飼っている犬。
「ここほれワンワン」の血を引いているがお宝を探す能力はなく、ただただ可愛い。
見どころ
多様なお客様
人外専門ホテルのツバメ屋は様々なお客様が泊まりに来ます。神様やドラゴン、赤ずきんちゃん、桃太郎などなど‥登場人物は多種多様です。
ツバメ屋ホテルは、そんなお客様たちの願いを叶えるのがウリのひとつ。
例えば、赤ずきんちゃんは「ずきんをとると誰にも気づいてもらえない」「ずっと赤ずきんに頼りすぎて自分を磨くことをしてこなかった」という悩みを抱えてツバメ屋を訪れます。
そこで女将さんは「ビューティーアップコース」をご提供。特別講師を呼んで、筋トレやメイクのレッスンを施します。
このように、お客様の願いを叶えるために一生懸命に知恵を絞る従業員たちの活躍も、見どころのひとつです。
物語の世界にマッチした絵柄
ねむようこ先生による、ポップな絵も見どころです。
少し懐かしい雰囲気が漂う軽いタッチの絵柄は、浮世離れしている物語の世界に自然と入り込めます。
神様や鬼が登場する幻想的な場面は、一枚絵としても成り立つレベルのクオリティー。
単行本の表紙も素敵で、ポスターにして飾っておきたいぐらいです。
このひと言!
『お客様は神様なんだから』
引用:『神客万来!』1巻(ねむようこ)
こちらのセリフは、物語の冒頭に女将さんが言ったみちるへのアドバイス。
この言葉を比喩的な意味として受け取ったみちるですが、後々自分が接客していたのは本当の神様だということを知ります。
この言葉から、みちるの不思議で楽しいツバメ屋での生活の幕開けとなるのです。
不思議な非日常を味わいたい方におすすめ
『神客万来!』は、人外専門ホテルツバメ屋で働くみちるの、お仕事系のファンタジー物語です。
そもそもなぜみちるにはツバメ屋のお客様が見えるのか?それも物語の中で明らかにされています。
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