四兄弟の絆が紡ぐほっこり笑えてはらりと泣けるホームドラマ『柚木さんちの四兄弟。』

漫画

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「ベツコミ」にて2018年から連載されている、藤沢志月先生による『柚木さんちの四兄弟。』。

両親を亡くした四兄弟と、周りの人間たちの心温まるホームドラマです。

2023年にはアニメ化もされて話題になりました。

登場人物

隼(はやと):長男

23歳。弟たちが通う学校の高等部の教師。弟たちを育てるという強い義務感があり、人を頼るのが得意ではない。普段の会話が生活感丸出しなので、同級生に「おばさん」と言われてしまう。

尊(みこと):次男

中1。弟の湊とは同学年だが兄弟の関係。(尊は4月、湊は3月生まれ)

クールな性格で、勉強も運動もこなせる万能派。女子にはモテモテだが、近づき難いオーラを出しているのかクラスに友達がいない。

湊のことが大好きなブラコン。湊が大好きな一番下の弟、岳を密かにライバル扱いしている。

湊(みなと):三男

中1。元気いっぱいで優しい少年。尊と顔は似ているが、勉強も運動神経も普通。

同じ学年の兄である尊にライバル心を抱いており当たりが強い。弟の岳のことが大好きなブラコン。

岳(がくと):四男

小1。精神年齢が高く趣味も渋い。近所に住む小次郎おじいさんとは将棋友達。好物はいりこ。

兄たちに迷惑をかけたくないという思いが強い。

宇多(うた)

湊の親友。美人でさっぱりとした性格。豪快な一面もあり、見た目とのギャップがある 

和歌(わか) 

宇多の弟で岳の友達。ほんわかしている

咲(さき) 

宇多と和歌の母。小次郎の娘。職業は警察官。離婚して実家に戻ってきた。

隼が悩んでいると飲みに誘ってくれる。

小次郎(こじろう)

柚木家の近所に住むおじいさん。宇多、和歌の祖父で咲の父。

一見怖そうだけど、親を亡くした柚木家を気にかけてくれる優しい人物。

あらすじ

一家の大黒柱の隼、クールな尊、元気いっぱいの湊、しっかり者の岳。

両親を亡くした四人兄弟がお互い助け合って暮らしていく、ドタバタでハートフルなホームドラマ。

見どころ

兄弟の絆

『柚木さんちの四兄弟。』の見どころは柚木家の兄弟愛です。

弟たちに寂しい思いをさせないように、仕事も家事も一生懸命頑張る隼。

隼を冷静に支え、湊と岳を大きな包容力で包み込む尊。

やんちゃだけど誰よりも優しく、いつも家族のことを考えている湊。

兄たちに迷惑をかけまいと、いじらしい程頑張る末っ子の岳。

全員性格が違う四兄弟が、それぞれの方法でお互いを支え合う姿は、微笑ましく感動的です。

毎話主人公が違う群像劇

『柚木さんちの四兄弟。』は、話ごとに主人公が変わる群像劇スタイルの物語です。

長男の隼がどんな気持ちで柚木家を支えているか。

クールで謎キャラの尊が普段どのようなことを考えているのか。

やんちゃに見える湊の隠れた優しさ。

達観しているようにも見える岳が抱えている悩み‥などなどが作中で描かれています。

それぞれのキャラクターの心の中を覗ける「神の視点」になった気分になり、楽しさも倍増です。

このセリフ!

俺たちは自分以外の人間にはなりたくてもなれねーけど 自分がどんなやつになりたいかは自分で決めれるよ‼︎」

引用:『柚木さんちは四兄弟。』4巻(藤沢志月)

このセリフは、湊が自分と同じように優秀な姉を持つ同級生の天原椿に言った言葉。

椿にひどいことをされても決して見捨てない、湊の優しさが表れている場面です。

ちなみに、親友である宇多に彼氏ができたエピソードでも、湊はグッとくるセリフを言っています。

「湊、いい子に育ったなぁ」と天国にいるご両親の気持ちになります。

ほっこりしたい人におすすめ

『柚木さんちの四兄弟。』は、両親を亡くした四兄弟が助け合って生きていく物語です。

設定はハードですが、優しい絵柄とコミカルな演出で、一度読み始めるとグイグイと引き込まれます。

漫画『コタローは一人暮らし』がお好きな方にはおすすめです。

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